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2011/01/04 (Tue) 俺様王子とおてんば姫の恋物語24

     俺様王子とおてんば姫の恋物語24














久しぶりのパーティーに胸が躍った。

華やかな会場。

色とりどりの食べ物たちがテーブルに並ぶ。

そして美しい楽曲で流れるハーモニー。






大国の皇太子を祝うパーティーはとても華やかで大きかった。

ジーク王子は今日のパーティーの主役で正装に身を包まれていて

とてもかっこよく見えた。

普段はもう少しラフのような姿でいることを好む王子だったけれど

今日のような正式な会場では正装に身を包まれていて

いつもよりも更に精悍さが増していた。

私はガーラ王国のパーティーに参加したことがなかったから

初めてジーク王子の正装姿を見て、より一層愛おしさが増した気がした。

そんな王子の体にすっぽり包まれ私は幸せ気分に浸っていたの。









いつもと違い化粧をしてサラに着飾ってもらったおかげで

王子は表情が赤く少し照れているような気がしていた。

私のこの姿に驚きを見せたけれど似合っていると連発しながら

私を抱きしめてくれた。







私は王子の誕生日のために作った手つくりお菓子を手渡すことにしたの。







「ジーク王子、お誕生日おめでとう!王子のためにプレゼントを持ってきたの。

気に入るか分らないけれど受け取ってくれる?」

私は少し心配していた。

自分で作ったお菓子を王子が気に入るのかって。


初め王子が甘いものがすきなんだということを私は知らなかった。

好きだということを王子の口から聞いたこともなかった。

食事中も甘いものは殆ど王子の前には出されることがなかったから

王子が甘いもの好きだということに気がつかなかったの。





私は甘いのは好きでよくお菓子を食べるのだけれど

王子は特に欲しそうな表情はしなかった。

だから気がつかなかったけれどこのプディングだけは違っていた。

私がこのお菓子を隣で食べている時、時々視線を感じたの。

でもその視線に気がつき目を向けると誰も私を見ていない。

だから気にしないようにするんだけれどやっぱり視線を感じる。

そうして気がついた。

王子が私のほうをを見るとき、その視線は必ずプディングの方を

見るということを。





王子が甘いものが好きだというのは凄く意外だった。

男の人はあまり甘いものが好きなイメージがなかったから。

もちろん男性でも甘いもの好きな人もいるわ。

でもいつも怒っている王子が甘いプディングが好きだということと繋がるとは

思えなかった。

多分王子のようにプライドが高い人が誰かに頼んでプディングを食べるなんて

出来ないだろうな~

私はそう思い自分で作ることにしたの。

自分で作ったお菓子は凄く上手に出来たと思う。

けれど王子が本当にプディング好きかは分らない。

私の勘違いかもしれない。

その心配はあるけれど、私は王子のために一生懸命に想い作ったお菓子を

王子が無碍に受け取らないことはないんじゃないかと思う。

でもせっかく贈ったプレゼントを王子が喜んでくれないと寂しい気がする。

私はいろいろな感情を思いながら王子にプレゼントを贈った。







王子は凄く嬉しそうに私のプレゼントを受け取ってくれたの。

「セーラ!今すぐプレゼントの中身を見てもいいか?」

ソワソワしながら目を輝かせる王子を見て私は凄く嬉しかった。

私は少し心配だったけれど頷き王子はプレゼントの中身を開けていた。



王子は中身を見て凄く驚いた表情をしたの。

けれどその驚く表情は嫌な表情ではなく予想外のものだったから

ビックリした。そんな表情だった。



「セーラ、これはもしかして!」

「ええ~プディングよ。そんなに甘くはしていないけれど自分で作ったの。

王子は多分これが好きじゃないかと思って。」

王子はすぐにスプーンを使用人に持ってくるように頼みその場で

プディングを食べてしまったの。

「王子!もう食べちゃうの?」

プレゼントを見るだけなのかと思ったのにまさかその場で食べるなんて

私がうろたえてしまったわ。

「お前が作ってくれたものだ。すぐにでも食べなくては勿体無いだろう。」

まさかその場で食べるなんて思わなかったから

どう反応すればいいのか戸惑ってしまう。

でも嬉しそうに食べる姿を見てプレゼントをしたかいがあって嬉しかった。

「王子、味はどう?美味しい?」

はじめて作ったものでしょう~味は美味しいと思うけれど

私以外の人が食べて美味しいというかは分らない。

だから凄くドキドキしていた。

「ああ~凄く美味しい。甘いものは苦手だが前から実は気になっていたのだ。

今まで貰った中で一番嬉しいプレゼントだ。」

やだ・・・・凄く嬉しい・・・・

その言葉を貰うのが私にとって、とても素晴らしいプレゼントよ。










私の作ったプディングを全て食べ終えた王子はアラン王子と共に

他の貴族たちに呼ばれて私達から離れていった。

今日の主役である王子を、私一人が独り占めすることは叶わず

少し寂しいけれどプレゼントを喜んでくれたから私はそれだけで嬉しく思った。










それから私はイリアと一緒に壁際のソファーに座りくつろいでいた。

私達の正体を知ったものたちは誰も私達に近づくものはなかった。

チラチラ視線を感じるけれど

どれも侮蔑や私達がこの場にいることへの不満たっぷりな視線ばかり。

さすがの私もあまりにも不躾な視線ばかりで不快でならなかった。






そんな時だった。

誰かがヒステリックに叫んでいる姿が見えた。

ある貴族の女性がメイドに向かってヒステリックに怒鳴っていた。

声を聞いてみるとその女性が頼んだものと違うものを手渡されたらしく

酷くメイドをなじっているのが伺えた。

私は馬鹿馬鹿しいと思った。

誰しも間違えることはある。

間違えたならその飲み物を変えれば済むだけ。

けれどそれがこの世の中では通らないのが貴族社会の世の中だった。

いえ、多分間違っていようがあっていようがもしかしたら

あのメイドは怒鳴られていたのかもしれない。

時に自分が不快になっていたときメイドをいたぶって喜ぶ輩が

多いのもこの世だったから。

周囲の者達の目を見ればメイドに八つ当たりをしているのは明白だった。

私はそのメイドが哀れに思いその中に入ろうと椅子を立ち上がろうとしたの。

でも、私の前に立ち上がる人がいたのよ。







「あの、もしよかったらこのワインをどうぞ。」

その瞬間周囲が凍りついたかのようにシ~ンと静まり返る。

そして一気に爆笑の渦に包まれてしまった。




「「「「「「オホホホホ・・・・・・・・・」」」」」




イリアがその女性に飲み物を差し出す姿が見える。

いつまで経っても周囲の嘲笑は止むことはない。

誰もがイリアの方を見ながら嘲笑い、馬鹿にしている。

イリアは何故皆に笑われているのか分からず

私のほうを見て不安そうな姿を見せた。

そう、イリアが行ったことは貴族として絶対にしてはいけないことであった。

使用人が間違ったことをしたとしても

それを庇う事はけしてすることではない。

だからイリアのような貴婦人は世の中に存在はしないのだ。

イリアは使用人を庇うことで、

周囲に自分も使用人なんだと皆に証明して見せたのと

同じことだったのだから。

私はそれを見て酷く怒りを覚えた。

この世の慣わしはそうだけれど皆で身分の低いものいじめをする姿は

何度見ても不快に思うしか出来なかったから。

私はそんな姿を何度も見てはいじめている貴族たちに痛烈な嫌味を持って

その場を収めていたけれど、それは私が大国の姫だったからまかり通った事。

今では身分はメイドの女。

それでも私はただ黙っているわけには行かない。

私はイリアに助け舟を出す。







「そのようなことでよく大笑いできるものですね。」

「何ですって!」

「せっかくイリアがあなたのために飲み物を別けてくれるといっているのに。」

「何故そのような下賎の者から物を分け与えられなくてはならないのよ!」

「いいのですか?イリアが持っているものは

アラン王子がわざわざ頼んでくれた極上の赤ワインですけど。

滅多に頼むことが出来ない幻のお酒なんだそうです。

イリアの舌では味わうことが出来ないから

わざわざあなた様にお譲りしようとしているのにせっかくの極上の品

あなたのような人が味わうほうがそのお酒も喜ぶのじゃないですか?」

「まあ~~~」

私の言葉で一瞬にしてコロッとその女性は態度を変える。

イリアからワインを奪い嬉しそうにそのワインを飲みながらこの場を去っていった。









本と馬鹿馬鹿しいけれど貴族のプライドはあまりにも高すぎてウットオシク感じる。

けれど上手に言いくるめればすぐにその関心は移り変わり

上手くあしらう事は可能なの。まだまだイリアには難しいことだと思う。

だからこそ私がイリアを守ってあげなくちゃね。










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待ってました! 

レイラ姫さん、おはようございます♪
ずっと続き、待っていました。
読み終えて、今回は身分のことと、
ジーク王子の甘いものでもプディングが
好きなことがメインでしたね。
なかなか楽しめました。
このシリーズ、お話大好きです。
まだまだ続くといいのですが☻
それでは、また遊びに来ます。

2011/01/05 09:17 | バニラ [ 編集 ]


 

かなりお待たせしました~
年末年始は忙しい~
というわけではないですが疲れていて
書く気力が起きませんでした~
でもやっと落ち着いたので仕事が休みの日にでも
ボチボチ書いていこうと思います。
まだまだこの話は終わらないのでしばらくお付き合いお願いします^^

2011/01/08 19:46 | レイラ姫 [ 編集 ]


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