FC2ブログ
2018・08
<< 1/2/3/4/5/6/7/8/9/10/11/12/13/14/15/16/17/18/19/20/21/22/23/24/25/26/27/28/29/30/31/ >>
--/--/-- (--) スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

スポンサー広告 |


2010/11/30 (Tue) 俺様王子とおてんば姫の恋物語18

     俺様王子とおてんば姫の恋物語18















ジーク王子の専属メイド。

そんな肩書きはあるものの、専属といっても王子の傍にいるのが仕事だった。

でもずっと傍にいるわけじゃない。王子が政務や内密の話をしたりする時や

貴族同士の会話を楽しんでいたりする時は、私は席を外していた。

王子に何時まで自由時間だと教えてもらい、その間は自分の好きなように

時間を過していたの。

王子に許可を貰って図書室で書物を読んだり、町に出て探索をしたり

秘密の庭に行ってお昼寝をしてみたり。

ここに来てからずっとメイドの仕事ばかりしていたから

自由な時間は今凄くありがたかった。






本当なら昼食を王子と取る予定だったけど、緊急の仕事が入ったらしく

私は一人で昼食を取らなくてはならなくなった。

けれど今お腹が空いていないため、久しぶりに秘密の庭に行こうと

まず自分の部屋へと向かった。

本来秘密の庭へと続く抜け道は、王族の部屋と私が見つけたあの通路。

それ以外はないと思っていた。

でも、私が使っている部屋からも庭へと続く隠し通路があることに

最初私は驚いた。

王子に聞いたのだけれど、この部屋自体昔から存在はしていても

誰もこの部屋を使った人間はここ最近なかったというの。

遥か昔にこの部屋に愛人を置いていた人がいたらしく

庭で逢引をしていたのだろうと言っていた。







愛人・・・・・・・

その言葉を聞くだけで胸が痛む。

周囲は多分私を王子の愛人だと思っているでしょう。

大した仕事もせずただ傍にいるだけの女。

周囲の目が羨望、嫉妬、軽蔑。

メイドという身分の低い女が皇太子に気に入られ特別扱いの待遇を

受けているのですもの。皆の視線が冷たいのは承知。

これほど身分の壁を思い知らせられるなんて夢にも思わなかった。

使用人たちはどうしてこれほど迫害されているのに我慢しているんだろう。

でも、私は大国の姫として生まれてしまった。

生まれてしまったのだから自分の身分に責任を持ち低い身分のものを

助けていかなければならない。

それは自分が経験しなければ分らない痛み。

私はこれを一生忘れてしまってはいけないの。









時々この境遇が辛くなることはあるけど、私は王子を愛した。

王子の妃が身分を迫害するような女性であってはいけないと思うの。

男を立て、女は城の奥に控えるのが常であっても

私は隣で王子を助ける女でありたい。

だから彼のためにも隣にふさわしい女性になろうと思う。

ちょっと疲れたのかもしれない。

私は通路を抜け庭に出た。

そして噴水の方へと近づこうと思ったら私はそれ以上動けなかった。









クスン・・・・・クスン・・・・・・










何故か女性の泣き声が聞こえてくる。

どうして!?

ここで私は王子二人意外であったことなんてなかった。

ガーラ王やお妃様は昔はここを使っていたけれど、王子たちが成長してから

もう何年も訪れていないと聞いていた。

それなのにどうして女性の声が聞こえてくるの?

まさか!?

ジーク王子が私以外の女性をここに連れ込んだの?








私はこのとき動転していて今ジーク王子は急な仕事でここを訪れるはずが

ないというのに嫉妬のあまり胸が苦しくなってしまった。

私以外の女性が王子の隣に立つ。

その想像が頭の中に弾けた途端涙が出てきてしまった。

まだ王子と女性がいるとは決まっていないのに

嫌な想像しか出てこない。

そういえば、王子はもうすぐガーラ王国の貴族の姫と結婚するのではないかと

言う噂が流れていたわ。

配偶者と跡継ぎがいてもおかしくない年。

婚約者もまだ決まっていなかったけれど、私の出現で王がある特定の女性に

本格的に打診しているという噂をメイドから聞かされたことがあった。

あの時も苦しかった。

私はメイドで王子の隣にふさわしくない身分。

だから王子は私なんて全く結婚相手とは思っていないんじゃないかって。

お父様のように愛してもいない身分の高い女と結婚して

愛する人を傍に置く。

愛人という存在に私を置こうとしているのかもしれない。

そう考えるだけで心が震えてしまう。

そんなことになったら私は立ち直れないでしょう。

だったらさっさと正体を言えばいいのに結局私は王子を試そうとしているんだわ。

王子が私のお父様と同じ人間だったらって。。。。。。

私を愛人にして違う女性と結婚しようと考えていたら

私は一体どうなってしまうのだろう。

自分の身勝手で大事な秘密を王子にいってもいないのに

暗いくらい闇が私を誘おうとするの。

ホント恋って厄介。

幸せな気持ちだけ感じればそれでいいのに

どうして闇が支配しようとするのだろう。

私はそれだけジーク王子を愛してしまったのだろう。

私が自分の感情に支配されていた時驚きの名前で私は我に返った。









「アラン王子・・・・私は・・・・私は・・・・

この庭を教えていただかなければよかった。」

「どうしてそんなことを言うんだイリア!」




なっ!!!!!!!!!

アラン王子にイリアですって!?

私は女の声はジーク王子の婚約者になる女性だともう決めてしまっていた。

だからこそ違う名前を聞かされて私は思わず大きな声で叫んでしまったのよ!





「「なんですって~~(だと~~~~~~)」」





「「!?!?!?」」






私が驚いたのと同時に私の前を素早いものが通っていったの。

そして私を通り過ぎた人はそのままアラン王子の服を持ち上げて

「アラン一体どういうことだ!」





そう、さっきまでいなかったはずのジーク王子の出現に

私達全員が硬直状態になってしまったのよ。





怒り狂う王子の姿を私はただ見ていることしか出来なかった・・・










にほんブログ村 小説ブログ 恋愛小説(純愛)へ
にほんブログ村





スポンサーサイト

俺様王子とおてんば姫の恋物語 | trackback(0) | comment(2) |


<<俺様王子とおてんば姫の恋物語17 | TOP | 俺様王子とおてんば姫の恋物語19>>

comment











管理人のみ閲覧OK


おお。 

展開が・・・
身分のことについてをレイラ姫さんは
書きたいと言っていたので、
今回はそのあたりについてが
描かれていますね。
またイリアが。アラン王子が。
どういう展開になっていくのか
気になるところです。
ジーク王子は忙しいようで
セーラがいろいろ考える時間があるようですね。
次回も楽しみにしています!

2010/12/01 13:03 | バニラ [ 編集 ]


 

身分違いのことを書きたかったんですがもっと書きたかったこと。それは結婚感です。
今は恋愛結婚が主流ですが昔は見合い結婚が多かった。恋愛よりも親が決めた結婚を疑問を持たずに結婚した人は多かったと思います。そんな恋愛感の中で異端な考え方をした姫様のことを書いたらどうかなと思い書き始めたんです。それが伝わってくれると嬉しいです^^

2010/12/16 19:35 | レイラ姫 [ 編集 ]


trackback

trackback_url
http://fjbc.blog134.fc2.com/tb.php/55-143653e2

| TOP |

プロフィール

レイラ姫

Author:レイラ姫
初めまして!レイラ姫です☆
職業=腐女子
年齢不詳
涙腺が弱く感動しては泣いてます^^;
スリーサイズはボン、キュッ、ボンが理想だけど実際は><
趣味=自分磨き
更新は毎日を目指すけど自分のペースで!

FC2プロフ

カテゴリ

最新記事

FC2ブログランキング

FC2Blog Ranking

最新コメント

最新トラックバック

月別アーカイブ

FC2カウンター

FC2カウンター

現在の閲覧者数:

リンク

検索フォーム

RSSリンクの表示

リンク

このブログをリンクに追加する

ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード

QR

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。