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2010/09/28 (Tue) 秘恋第二部 12完結

        秘恋~第二部~12














舞台は変わり碧のマンションの部屋の中では修羅場が巻き起こっていた。










「あの、碧さん、忘れものってなんですか?」




私は無理やり碧さんのマンションへと連れ出された。




連れ出されたときから碧さんは一言も発しない。




ずっと沈黙を続けていた碧さんはついに言葉を発した。




「別に忘れ物なんてないわよ。ただあなたに話があったから



忘れ物があるといっただけなの。



私の話ってなんなのかあなたなら分かるでしょう?」




「信也のことでしょう?」




「そうよ!それ以外何をあなたに話すことがあるというの?」




「信也のことなら話す事なんてありません!私と信也は




姉弟でしかないのだから。」




「そうね、あなた達はただの姉弟の関係でしかないですものね。」



「だったら話はないんじゃないですか?」



「話?話がない?そんなわけがないわ。あんたの、あんたのおかげで



私の信也がおかしくなってしまったのよ!」



碧さんは一体何を言っているんだろうか?




私と信也はあのこと以来全く会話をしていない。




私もどうしたらいいのか分らないし、今の信也は私の愛した信也じゃない。




私と愛し合った記憶がない信也なんて私の信也じゃないのですもの。




「最近の信也はおかしいわ。以前の信也に戻ったような気がするの。




そう、あなたが邪魔をしているのよ!せっかく記憶があやふやだといっていたのに



やっぱりあなたが私の邪魔をするのね。」





何を言っているのかわからない。




「私は信也を愛しているわ。私ほど信也を愛している人間はいないわ。」




その言葉は私にとって認めれない言葉だった。




私だって!私だって信也を愛していたわ。初めて会ったときからずっとずっと。




けれど姉弟だから気持ちをセーブしていた。



碧さんの様におおぴらに自分の気持ちを出すことが出来なくて苦しかったんだから。



なのに碧さんは自分が一番信也を愛していると堂々と言ってしまえる。



その姿に私は嫉妬してしまった。



私自身も切れてしまったの。




この場所は碧さんの部屋。




どれだけ叫んでも碧さんしか聞けない言葉。



だからこそ抑えていた気持ちをここで吐き出せたのかもしれない。




「私の方が信也を愛しているわ!あなたよりもずっとずっと!



初めて会ったときからずっとずっとよ!碧さんに分るっていうの?



好きだといえない気持ちを!弟だからと抑えないといけない気持ちが!



こんなに愛しているのに、愛しているからこそ誰にも言えない気持ちが!




今だって!今だって信也を愛しているわ!どんなことをされても



信也以外愛したことなんてないもの!」




「・・・・・・」




碧さんは黙って私の話を聞いていた。




私が碧さんに逆らったのは初めてのことだった。




彼女の前に行くといつも萎縮してしまっていたから



こんなに強気な態度は珍しかったのかもしれない。




その時だった!




「碧!!!!!!」





急に私達の間に人が入ってきた。





私と碧さんの緊迫した状況の中その間にはいてきたのは。





「「信也!!!」」





私と碧さんは同時に信也の出現に驚きを示す。






「信也どうして?」






「有理・・・・ごめん・・・ごめん・・・・・




やっと思い出したんだ。有理からのオルゴール。



それのおかげで。」







オルゴール?



一体なんのこと?







あっ!!!!!!!








私は思い出していた。



そうよ!今日は私達の誕生日じゃない。



去年、私は届かないことを前提として先に誕生日プレゼントを



信也に贈ったの。



アメリカという異国の土地にもしかしたら届かないかもしれない。



どちらかというと恥ずかしい私の声が入ったメッセージは



信也に届けられない方が私としては都合がよかった。



ただ、信也の生まれた時間に何かをプレゼントしたくてオルゴールを



贈ってみたの。



すっかり私はそれを忘れてしまっていた。




まさか今頃それが届くなんて・・・・・









でも今の信也は、私の愛した信也だというの?



私は信也の目を見つめた。





信也は私の視線から逃げることはなかった。




私を優しく見つめる瞳。




私を愛おしそうにするこの雰囲気。











信也が!信也が帰ってきたんだ。






私は凄く嬉しかった。






あのことを忘れるくらい。






その時だった。





信也が驚愕の表情を見せる






「碧止めるんだ!」






緊迫した言葉。






その方向を見ると碧さんが果物ナイフを握り締めていた。







「何よ、何よ何よ何よ!あなた達だけ幸せにしてあげないわ。




二人の世界に入っちゃって。どうせ私なんていらないのでしょう?




信也にとっても有理にとっても私はいらない存在なんだわ!




だったら私はここで消えてあげるわ!」









「碧!!!!!!!!!」










碧さんは自分の胸にナイフをつきたてようとする姿が映し出され




その瞬間と同時に信也が動いているのが目に映った。















キャア~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~






そして私の悲鳴がこの部屋に充満していた。







ピーポーピーポーピーポー








私達は救急車の中にいた。









救急車の中で碧さんの泣き声が聞こえる。











信也は碧さんのおかげで背中を刺されてしまっていた。




私は呆然としていたもののすぐに救急車を呼んだ。









信也は背中を刺されたけれど深い傷ではないようで意識ははっきりしていた。




そして碧さんの頭をずっと撫でている姿が見えた。




碧さんは子供の頃に戻ったかのように泣きじゃくりずっと謝り




その姿を許す信也は親のようだったの。
















病院に行き治療を受けた信也は入院することもなく軽症ですんだ。



病院で散々どういった経由でこんなことになったのか聞かれても



けして信也は傷害だということを認めなかった。








そして私達はそのまま病院からはなれ



近くの公園に入った。









沈黙が続いている。










その状況を打破したのは碧さんだった。







「信也・・・背中は大丈夫なの?




ねえ~どうして?どうして私を庇ったの?




私はあなたに訴えられても仕方がないことをしたのに。」





「俺は・・・別に碧を庇ったわけじゃない。これは偶然そうなっただけなんだよ。




これは事件でもなんでもない偶々俺が碧を抱きしめてこうなっただけ。」




「私は死ぬはずだった!信也を傷つけるつもりなんてなかったわ!」




「知ってる。知ってるよ。」




「私はあなたを・・・あなただけを愛していたの。」





「知ってるよ。君は俺だから。」





「俺もずっとずっと姉さんを、いや有理を愛していた。



彼女以外いらなかった。もし有理に誰か男の出現があったら



俺はそいつをいじめていじめて、有理から離そうとするだろう。



俺だけが有理を愛しているし、有理の愛は俺以外向けられてはいけない。



俺は我がままで傲慢な男なんだ。」







その言葉に碧さんは笑った。









二人は視線を交わしながらまるで気持ちが交わされたような気がしたの。




なんだか私は二人の雰囲気に嫉妬を感じる気がしていた。










「有理。あなたはとんでもない男に惚れられちゃったんだね。」




「は?」



「負けたわ。あなた達の間には切っても切れない絆があるのね。



私がその間に入ることは叶わないってことなのかな?」





碧さんは晴れ晴れしい表情で私達に告げた。




「もうあなた達とは一生会わないでしょうね。」




そう言い、碧さんは公園を後にした。








一体なんだったのかな?










でも碧さんは清々したと言わんばかりに足取りは軽く感じた。












そして、私達は二人きりで残された。





「信也・・・・」





「有理来てくれ!」





私は強引に引っ張られなすがままについていった。






そして着いた先は信也と初めてあった場所だった。








そして思い出のベンチに座った。









ベンチに座ると過去の思い出がまざまざと甦って来るような気がした。











「有理。すまなかった!」




最初の言葉は謝罪の言葉だった。




そして私の愛した信也の笑顔。





その笑顔を見るだけで気持ちが一杯になるような気がしていた。




私を無理やり強引に抱いた信也。




一生許せないと思っていた。



けれどその笑顔を見て私は許せるような気がしていた。



やっぱり記憶が戻ったことが私にとって



何よりの喜びだったから。











そして信也は碧さんとの過去を話し自分が異常という言葉に





過敏に反応する理由を話してくれた。














話を聞くとなんだか碧さんと信也の絆が深く感じられて



私は嫉妬を感じてしまったの。









ずっとずっと碧さんは私達に絡んで混乱だけを巻き起こした人だから。




けれど最後に碧さんの表情は落ち着きを払っていた。





碧さんにも今度こそいい人に出会えたらいいのでしょうね。












「有理。」




信也は私の名前を呼び、




そして私の左手の指にはダイアの指輪が光り輝いていた。




病院で1回見かけた指輪。




やっとその指輪は本当の持ち主の元に届き




私の指に嵌められた。





その指輪と同時にプロポーズを受けた。






あんなに苦しくて苦しくて







諦めようとした私。







けれどやっと私達は結ばれることになった。









私は考えすぎていたのかもしれない。












両親に報告したら簡単に許しを貰ったし



何を深く考えてしまっていたんだろう。



でも私の心は弱くもろかった。



でもこれほどの障害を乗り越えた力を手に入れた。



私はもう信也を離さないだろう。



もし心が揺れたとしても



二人で乗り越えていくに違いない。




私達の恋は運命なんだから。




私達は幸せになる。



二人で障害を乗り越えていこうと想う。



私達は幸せよ!







秘恋完結















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ラストは。 

ハッピーエンドですね♪

みんなが晴れ晴れするような感じの
ラストでよかったです。
刺された時にはどうなるのかと思いましたが・・・
記憶も無事戻り、これからの2人の人生を
思うと、うらやましくなっちゃいますね。
幸せになってもらいたいです。

よいお話をありがとうございます!
楽しませていただきました☻

次回作も楽しみにしています。

2010/09/28 19:32 | バニラ [ 編集 ]


面白かったです☆ 

うわ~ついに完結ですね><
ハッピーエンドで良かったです!
今まで辛い事の繰り返しばかりだったので
2人には幸せになってほしいです^^

完結されたばかりですが
早速次回作も楽しみにしてますね♪

2010/09/30 16:28 | はな [ 編集 ]


 

バニラさんやっとハッピーエンドです。
最初からハッピーにするつもりでしたが中々二人が引っ付かなくて悲しかったと思います。
でも二人の愛は強かったので記憶も戻ったんだと思います^^
次回作は切ない話とは違ってラブコメを目指します。現代版じゃなく私が考えた世界観。でもファンタジーではない王子と姫様の恋愛話です。
楽しんでいただけると嬉しいです。

2010/10/07 15:20 | レイラ姫 [ 編集 ]


 

はなさんありがとうございます!
ハッピーエンドで終われました~
楽しんでいただけて嬉しいですvvv
次回作は今回とは全然雰囲気が違います。
次回も楽しんでいただけると嬉しいです^^

2010/10/07 15:21 | レイラ姫 [ 編集 ]


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