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2010/08/06 (Fri) 秘恋9

              秘恋9














機械が外れてから徐々に回復に向かっていった。




ずっと長いことベットで横になっていたため、

筋力も落ち、歩く力も衰えていた。

そのため、一生懸命にリハビリもはじめ信也は元の信也へと戻っていった。





心配だった記憶障害・・・・・・

商社マンになったことは覚えているけれど、ここ最近にあったことは

忘れてしまったといっていた。







でも、会社の同僚や上司がやってきても殆ど覚えているため

特に困ることはない様で信也は安心していた。







最近、家族4人で毎日信也の病室に集まる。

ここ数年私達の仕事の忙しさもあって中々両親と一緒にいる時間が

減ってしまっていた。






それを取り戻すかのように昔の4人に戻った気がしていたの。






社会人になって両親と話す機会もほとんど少なくなっていた。






私が短大に入り、信也が大学生になり進路が変わってしまったけど

それを機に私と信也は家を出ていたから・・・・。











それから、私の勤める保育園の近くに勤めだした信也が

私のアパートに乗り込んできて一緒に住むようになっていた。









両親も、しっかり者の私と一緒に住んでくれた方がいいといい、

安心してくれていたの。







でもまさか、私達が付き合っているだなんて夢にも思わなかったと思う。









誰にも知られないように

私達はずっと付き合っていることを隠していたから。










私が、どうしても信也との恋を皆に知られるのが怖くて

ずっと内緒にしていた。





だから・・・・私達の恋は誰も知らないの。











今、両親と幸せそうにしている信也を見て

これが、私達の本来の姿なんだと思った。







両親も凄く喜んでいるもの。







そして、信也も両親と笑いあいながら談話を楽しんでいるわ。







私が中に入らないから皆が心配してくれる。







そうして私は姉の仮面を付けるの。







私はこの時薄々この後の自体に気がついていたのかもしれない。
















信也がやっと回復し退院の運びとなった。








両親は信也がまだ退院したばかりだから実家でしばらく

暮らそうと提案したんだけど

信也があまり仕事を休むのは嫌だということで

私達のアパートに帰ることになった。









「信也、久しぶりの我が家よ。覚えてる?」





私はまだ心配だった。

確かに信也はいつもの信也に戻ったと思う。

昔話をしても殆ど覚えているし、学校のこと、職場のこと

大体覚えてくれていた。






だったら心配することないのに

信也は未だに私を有理と呼んではくれなかった。

両親の手前、呼ばないのは知っていたけどどうして二人きりでも

呼んでくれないの?








私は本当は信也に聞きたかった。




名前のことを・・・・・





けれど、せっかく回復に戻って喜んでいる信也にそんなことを

聞いたら不審におもうじゃない?






そう思うと中々聞きづらくてそのままでいた。








「姉さん~やっと我が家に到着だね。」




また姉さんと言った・・・・・






このアパートでは私達以外は誰もいないから

絶対に姉さんとは言わなかったのに

どうして今そう言うの?





信也・・・・あなたは本当に私の信也なの?










それでも私は信也の快気祝いに豪勢にご飯を作り

ささやかだけど信也を祝った。





その日の夜。






実は私達の部屋は一応分かれていた。

私の部屋と信也の部屋。

もし両親が急に来ても不審に思わないように。







でも、せっかく二人で住んでいるんだから殆ど私の部屋で

信也も眠ることが多かった。





私の部屋の方が信也の部屋よりも少し大きくて

少し大きめのベットを用意していた。





久しぶりに信也と眠ることが出来る。






不安と期待を胸に抱いていた私に

信也は、「姉さんおやすみなさい。」






そう言い、自分の部屋へと戻っていった。








私は呆然としていた。




このアパートに移ってから殆ど信也は自分の部屋に入ることは

なかった。着替えや仕事で部屋に入ることはあるけど

眠る時はいつも一緒だった。




なのに・・・・・どうして・・・・・・・






どうして私の隣に信也は居ないの?






信也と同じ顔、同じ声。

どう見ても本人なのに私を姉としか扱ってくれないあの人は誰なの?






私は胸が苦しくなった。





ずっと会いたかった・・・そして抱きしめたかった。





私達一緒になるはずだったのに




私の愛する彼は、わたしのとなりの部屋。




そして、私のベットの隣は冷たいままだった。





それでも、私はまだ信也が私の愛する信也なんだと

そう思っていたのにそれを無残に裂いたのはやっぱり

信也だったのよ。









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記憶障害・・・ 

レイラ姫さん、おはようございます!
記憶障害で2人にとって
1番大切な部分が抜け落ちてしまうなんて・・・
主人公は本当にショックですね。
まだまわりに言っていなかったのも
それも仇となっているような。
信也君にもし好きな人でもできたら
大変ですね。
これからの展開、またもや楽しみです。

2010/08/23 10:03 | バニラ [ 編集 ]


 

記憶障害によって切なさが増したと思います。
私が書きたかったのはこの誰にも知られなかった恋。この切なさを描きたかったんですよ。
大好きな人と恋人になれて結ばれる絶好の幸せな時。でもその恋を知る人は殆どいない。
やっと告白をして皆に祝ってもらおうとしていたのにそれがなくなってしまう切なさ。
伝わるとよいんですが・・・

2010/09/05 15:01 | レイラ姫 [ 編集 ]


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